「山の家で読書を楽しんでいる」。ミュージシャンが語っていたので、軽井沢などの有名別荘地かと想像してしまう。ところがどっこい、山の家とは郊外の本置き場のことで、別荘でもないから金もかからない。ミュージシャンのやることは時にイメージと異なる。
デザイナーだって、想像を超えるような場所に事務所を構えている人がいる。冷暖房の設備など、もちろんない。ゴキブリもゴソゴソしているから、たぶん安住の場所なのだろう。人間様はどうかといえば、昼間はブラブラしていて、夜間から朝方にかけてが主戦場たる時間らしい。でも腕は確かだから、名を挙げた人の行動形態は分からぬものだな。
そんな場所を、どうやって見つけるのか。繁華街と繁華街をつなぐ隙間のような地域にある。東京・千代田区といえばビジネス街だが、イラストレーターの故・久里洋二のアトリエもそんな隙間にあった。有名人たる人たちは、よく見つけてくるものだと考えるぞ。