食事の前、敬虔なキリスト教徒はお祈りをするらしい。観光地ではお目にかかれないが、風習として残っている一般家庭に入り込まなければ出会うことも無理だ。酒食の席なら「乾杯」も、その一つか。でも、乾杯はマナーの一つであるような気もするけどね。
2002年、高野秀行くんは「南西シルクロード」を探険するため、中国からビルマ(ミャンマー)に潜入する。現地最大のゲリラ「カチン軍」が案内役だが、食事の前にキリスト教徒らしく、なんと祈りをするという。南西シルクロードといっても、いまやジャングルだ。高野くんは、とまどった。日本でなら「いただきます」がお祈りに該当するのかな。
日常生活の中にキリスト教が入り込んでいるようだが、そうでもない。昔ながらの精霊信仰が日常を支配しているのだ。風習というものは何気なく行なっているので、気にも留めない行動となる。まぁ、「郷に入れば郷に従え」ということわざに従うのが肝心さ。
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