2023-08-08

記事の続報

 昨年の新聞記事であるが、1635年に建立された京都、大徳寺の解体修理工事が始まったら、天井裏から約400年前もの「ノミ」が見つかったらしい。この大工道具は、大工の忘れ物か、それとも奉納品か? そんな記事があったけど、結論は出たのか気になる。

 現代のノミは片側にしか刃がないけれど、江戸時代初めごろまでは両刃タイプだったらしい。武士は刀を持っていたが、その時代は鉄が貴重品。だから大工は、ノミを研ぎながら使い続けていたという。そうなると、職人の単なる忘れ物とは考えにくい。しかも場所が寺院であることから、奉納品として献上されたのではないかと考える研究者もいる。

 資料がないので、想像するしかない。モノ自体は年代測定などでさまざまな事が分かるけれど、人間様の行動ともなると記録が残っていなければ無理。これでは、いくら研究者といえども結論は出ないだろう。続報がないのも納得できる。無理な要求はやめよう。

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