「エッカーマン」という人を知っているかな。「ゲーテとの対話」の著者だ。エッカーマンについては簡単に経歴が分かる程度で、ゲーテに利用されただけという記述も多い。ゲーテの住まいは観光名所にもなっているらしいのに、忘れ去られた存在だといえる。
ゲーテとの対話の序章に、ゲーテと出会う前までのエッカーマンの経歴は書かれている。読んだところで面白くもない。ドアに「SALVE」と表記されたゲーテの部屋に入ったところから物語の本筋は始まる。詳細は読んでいただくとして、エッカーマンがいなければゲーテも歴史上の有名人にはなっていなかったかな。人の運命とは分からぬもんだ。
歴史に名を残すことは容易ではない。でも、名を残した人たちの基には優秀なスタッフがいる。何冊かゲーテについての本は読んでいるけど、エッカーマンの名が出てくるのは、この1冊だけ。こちらには優秀なスタッフどころか、単なる手下すらいない身分なのさ。
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