2021-10-25

リーダーは困った博士

 もし「誓うか?」聞かれたならば、返答は「名誉にかけて」となるだろう。しかし相手が「そもそもきみの名誉とはいかほどのものだ?」と聞き返してきたらどうする。そんな笑える話から始まるのが、ドイルの「失われた世界/THE LOST WOARD」なのだった。

 ドイルといえばホームズしか浮かんでこないだろうが、冒険物語だってあるのだ。この物語からヒントを得たマンガや映画は実に数多い。アマゾン川上流の秘境にある高台へ探検に行くのだだが、主人公の教授は「吾輩は一人で戦える」といってはばからない。

 この高台では恐竜から原始人までが出現する。まさに教授のいう「人間の助けが届かないという意味では、月にいるのと同じである」という点に合致するのだ。解説の一言は「なかば大人の少年となかば少年の大人に/ひととき楽しんでもらえれば望外である」。

 冒険とは、主人公は「うしろではなく、つねに栄光のゴールを見よ」と述べる。

0 件のコメント:

コメントを投稿