2023-07-11

現象学というテーマ

 何年も前、「現象学」とは、どのようなもんだろうと解説書を読んでみた。とりあえずは、図書館の哲学コーナーで入門編の何冊かを読んでみたものの、さっぱり理解できん。哲学とはなんと面倒なものだろうと思っただけで、それから触れることすらなかった。

 科学雑誌「Newton」8月号に、意識関連の記事として、現象学の解説がたった1ページにまとめられていた。それによれば、「問いに答えようとする方向で考えることをいったん保留」して、「経験そのものとして受け入れる」。次に「どんな経験と似ていて、どう違うのか」を考え、「それが生じる構造を考えてみる」んだと。そんなことらしい。

 現象学を構想したのはフッサールくん。哲学者同士なら、面倒な説明でもかまわない。しかしだ、一般人の入門書であるからには、もっとかみ砕いた説明をしてくれ。面倒な解説ばかりでは後継者だって生まれまい。「子供の科学」ならぬ「子供の哲学」も必要だ。

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