2024-03-14

焼き芋屋の屋台

 賢者という人物は昔からいるもので、著作権の切れた彼らの書物をパソコンで読むことができるのが「青空文庫」。1年に2~3回ぐらいはミステリーなどを読んでいる。すべてではないけれど、現代のミステリーと比べる話のテンポが大きく異なるのを感じる。

 青空文庫で読めるのが、随筆家としても名を残す寺田寅彦くんの作品だ。その中に「物売りの声」というのがある。読んでいて思ったのは、現代では物売りの声など聞いたこともない。イベント会場内ではともかく、もはや聞くこともないのだ。冬の代表的なおやつといえば焼き芋だが、いまやスーバーなどで売っているし、買ってきたらレンジでチン。

 なぜ、焼き芋の屋台がなくなったのか。季節商品というのもあるけど、何年も前に買ったときは思った以上高額で、おやつと呼べるような代物ではなくなっている。元朝詣りの参道には、たくさんの屋台があるけど、その中に焼き芋屋なんてあったな。記憶にないぞ。

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