海外のミステリー小説を読んでいると、登場人物が多すぎて頭が混乱してくる。読み進んでいくと「誰だっけ、こいつ」と思ってしまうので、巻頭にある「登場人物一覧」を見なければならぬ。覚えきれない時は、余っているしおりを挟んでおくことにしたのだ。
ミステリーには中心人物のほかに、敵対役はもちろん、話を複雑怪奇にするための役だって必要だ。数巻にもわたる長編ミステリーを古本屋で入手したら、なんと手書きの「相関図」があった。古本屋なんだから余計なものは捨てておけと思ったが、キッチリとした相関図を作るには手間もかかったはずだから残っていたのかね。まさに読者の鏡!
ストーリー構成を考える段階で、登場人物一覧や相関図みたいなものを作家は作成するのだろうか。苦労しながら書いているという話は確かによく聞くが、実際の手法はまさに闇の中。明らかにされていないということは、重要なテクニックの一つなんだろうなぁ。
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