世界の山岳地帯を舞台とする人物となれば、その筆頭は植村直己くんではなかろうか。大学時代の山岳部では「どんぐり」というあだ名で呼ばれたほど、足手まといの存在だったらしい。でも、そこからトレーニングによって名を上げ、偉人と呼ばれるほどになる。
チベットとネパールにまたがるヒマラヤ山脈の写真では、5色の旗をよく見かける。旗や色に、どんな意味があるのだろう。検索すると、すぐに見つかった。「タルチョ」という経文が書かれた5色の祈祷旗で、黄色は地、緑色は水、赤色は火、白色は風、青色は空を表すという。お経を唱えるのと同じ効果をもたらすらしいが、地水火風空の呪文だな。
経典というのは多数あり、しかも長いから読むのも大変だ。チベットでは経典を書いた筒を回したり、日本でもジャバラ折りの経典をめくるだけの手法がある。植村くんのヒマラヤ遠征の映画では、ふもとの地域で5色の旗を見かけた記憶がないのはなぜだろう。
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