あちこちでニュースになっていたが、約400年ほど前の寺の補修で屋根裏から「ノミ」が見つかったという。職人の忘れ物という観測もあったが、オレ様はバカを言えと思っていたのだ。大工のような職人は昔はもちろん、今だって工具類は大事にしているのだ。
建設会社を訪問したとき、知り合いの社長がカンカンに怒っていた。某社のヤツらは、工具類をきちんと清掃しないというのだ。現在でも見る限りでは、職人らは仕事が終了すれば工具類を清掃しているわけで、たぶん落語に登場するような江戸時代のうっかり八兵衛のような者でも同じだろう。工具類は、大工らの商売道具だから大切にするのも当然だ。
ようやく新聞記事に解体修理の専門家が、「大工が大事な道具をうっかり置き忘れるとは考えにくい」といったコメントが出ていた。たぶんそうだろう。棟梁が記念に置いて行ったと思う。大昔の大規模な寺社などの見えない部分に、棟梁の記念の痕跡はあるものよ。
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