2022-12-19

銀杏のにおい

 街中を移動していて、やっと解放されたと思っているものにイチョウの銀杏の匂いがある。車ならともかく、徒歩あるいはヤッホー(我が家の専門用語で自転車のこと)であると逃れるのに苦労するのだ。いまごろ生物学者のちょっとしたコメントを読んでみた。

 銀杏の悪臭というのは、外敵となる動物に種子を食べられないようにしているとのこと。なるほど自己防衛の手段だったのか。さらにビタミンB6と構造が似た有毒物質が含まれているから、食べ過ぎれば中毒症状を起こすらしい。食べ過ぎるヤツなんかいるのかなと思うが、自己防衛の手段ともなれば防ぎようもないから、こちらがガマンするしかないのだ。

 どうして街路にイチョウ並木が多いのかにも理由があった。イチョウの木は成長が早いのに加え、寒さや大気汚染に強いので植えられているのだとさ。良いことがあれば少しの欠点には目をつぶるという、人様の育成方法と似たようなもんだ。やれやれ逃げられんぞ。

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