2024-01-01

葉の下に雪をかむらぬ玉椿

 「葉の下に雪をかむらぬ玉椿」。俳人が詠んだ句で「椿の木に雪がつもっている。葉の下には玉のような花が雪を被ることなく鮮やかに咲いている」という意味らしい。今までの「あけましておめでとう」「謹賀新年」などといったあいさつ文より優雅なのだ。

 新年といえば年賀状だけど、いまやネット時代となった。それにふさわしい文句はないだろうかと考えていたのだけど、熟考していたら和歌や俳句がいいのではないかと気づく。
例文などが載っていた古語辞典を探したのだが、どこかへ旅に出たようでなかなか見つからない。そこで検索していて、数ある句の中から選んだのがタイトルの句なのだった。

 江戸時代あたりまではあいさつ回りが主流だった。近代の郵便局はその代わりに年賀状という手法を考案した。大きな時代の流れの中で、その年賀状とてネットに変わりつつある。「新しい革袋には新しい酒を」だったかな、次の時代へ駆け出すことも今や重要さ。

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