2024-01-10

南総里見八犬伝のネタ元は何だ

 何がキッカケだったかは思い出せないけど、昨年から「南総里見八犬伝」を読んでいる。本編が上下2巻、要約と解説が1巻という構成。本編は読むのが面倒至極で、まだ読み終えていない。ストーリーは、冒険の中、苗字に「犬」の字が付く〝犬士〟を探すことだ。

 似たようなストーリー構成は世界中にあるもの。どんな願いもかなえるといわれる珠に「如意宝珠」がある。その珠を持つ竜というのは、南方熊楠くんによれば「インドに古く行われた迷信」なんだそうだ。八犬伝も、犬士を探すのに犬の形をした痣を持つ人を見つけるというのがモチーフになった。これは、珠や竜が登場する伝説と似たようなものか。

 八犬伝をヒントに、石ノ森章太郎くんは「サイボーグ009」を描いたらしい。さかのぼっていくなら、曲亭馬琴くんは何をヒントに八犬伝を書いたのだろう。面白い物語のスジを考える作家は大変よ。曲亭馬琴くんも後半になると執筆時間がかかったそうだからね。

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