2024-02-09

雑学を語るチャンス

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」は徳川家康。「鳴かぬなら鳴かせてみせるホトトギス」は豊臣秀吉、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」は織田信長。誰もが知っている戦国時代の三大武将を表す俳句だ。でも、この句を誰が作ったのか知っているかね。

 なんと江戸時代後期に書かれた随筆「甲子夜話(かっしやわ)」に出てくるという。ある人が肥前の国(長崎県)の平戸藩主の松浦静山を訪問したとき、「贈ったホトトギスが鳴かなかったとき、三英傑ならどう表現するか?」と尋ねたらしい。そこで松浦くんは俳句で表現したのだ。なるほど、この書物に出てくるのか。ひとつおりこうさんになった。

「甲子夜話」は今でも岩波文庫で読めるようだ。当然ながら現代語訳で書かれているだろうから、抵抗なく読めるとは思う。でもなぁ、雑学知識が増えたところで、それを効果的に使えるのは何年かに一度ぐらいのもんだ。オレ様には、そのチャンスもないだろう。

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