2024-04-09

まんが版「千夜一夜物語」

 評論家としての名もはせた大宅壮一くんを知っているかな。名を冠した「大宅壮一文庫」なる図書館まであるくらいだから、かなり有名だったのだろう。古本屋で「裸の大宅壮一」という伝記を見つけたので、どんなオッサンだったのかと思い買ってみた。

 世界中の人が知っているであろう古典として、「千夜一夜物語」がある。この大長編を大宅くんが翻訳までしていたのには驚いた。岩波文庫では全13巻で刊行されていたから挑戦したことがあるけど、話があちこちに飛んで何10ページか後にまた元に戻るという構成だったので、読んでいると頭がおかしくなる。3巻目で、読むのを止めたのは当然だ。

 大宅くんのような賢者ともなれば、翻訳していても耐えられるのだろう。読みやすいものはないのかと検索していたら、「まんがで読破」シリーズにあった。すぐに買うわけでもないので、読書リストに加えておこう。読むのが面倒な古典は、マンガに限るね。

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