2025-01-10

次の世界を目指せる「カード方式」

 街の小さな文房具屋へ行っても、必ず売っているのが「京大式カード」。カードの使い方を調べてみると、30~40ほどのサイトに一つあるかどうか。「もっと調べる技術」なんて本に書いてあったが、考えられるいくつかのキーワードを入力してみるに限るのだ。

 カード方式というのは世界中の人が使っている方法で、読んでみれば共通する考え方というのが浮かんでくる。カードに書いたものは一時的情報だから、集めるだけでは役に立たない。思考の化学変化という人がいるように、二次三次と昇華させるには時間もかかる。梅棹忠夫くんはカードを「くる」と述べていたが、こちらの行程の方が重要なのだ。

 酒を作るには発酵が必要なように、カードに書いてからが本番だ。世の中はスピードが重視される時代になったが、アイデアが生まれるまでの時間などだれも測れない。京大式カードは効果的な材料の集め方の一つであって、出発点の一つでしかないわけだな。

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