2025-07-09

国語辞典の編集方針

 小説などの文庫本は寝る前にふとんの中で読む。うつ伏せ体制だし、途中で眠くなるから、ほんの30分程度のこと。ミステリーファンであっても、他の分野の本を読む場合があるのは当然だ。新聞雑誌の読書欄で紹介され、また安価な本であれば読む気にもなる。

 パラパラとめくっているのは、三浦しおんくんの「舟を編む」なのだ。出版社で辞書の編集を担当している部門で、収録語数が20万語以上もある大型国語辞典を制作する話。読んでいて、こちらが持っている「新明解 国語辞典」の収録語数が気になり出す。すると77,500語以上らしい。百科事典のような国語辞典では、編集作業も物語になるのだった。

 作家の場合は文体というものがある。でも、国語辞典の場合は、特有の文体は排除しなければならない。こちらも石炭や建築リフォームなどの解説書を編集したことがあるけど、余計な文体はゼロなのさ。専門書も国語辞典も似たような編集方針があるものだねぇ~。

0 件のコメント:

コメントを投稿