映画の予告編では「構想○年」といった文字が躍る。いったい何年考えていたのだろう。ホームズを生み出したコナン・ドイルくん、南総里見八犬伝を書いた曲亭馬琴くんも、読者を何年も待たせ続けている。作家の「生みの苦しみ」といえば、確かにそうなのだな。
チビッコの大学入学前、外山滋比古くんの「思考の整理学」が課題図書になっていた。こちらも改めて読み直してみると、20年もの間考え続けている人もいるという。レオナルド・ダ・ヴィンチくんは「モナリザ」は生涯をささげたのだ。共通していることは、賢者らは、考えるため間を置いておく。それどころか、未完成のまま世を去った者もいる。
芸術家の岡本太郎くんは、青と赤の2色だけで印刷した本を出版したことがあるらしい。秘書の岡本敏子くんは校正で、「目がチカチカする」と語っていたと記憶している。完成品は見たことがないけどね。こちらにも構想○年のものはあるのだが、記憶の彼方さ。
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