2023-03-28

「トンチンカン」は国語辞典にもあった

 電話で要領を得ない話をする相手というのは、必ずいるもの。まったく「トンチンカンな野郎だ」と思ったのだが、冷静になって考えてみると「トンチンカン」は方言だろうか。ちょっと不安になったので国語辞典を引いてみる。なんと出ているで、ちょっと驚いた。

 意味は調べてもらうとして、「新明解 国語辞典」には解説も出ていた。「『とん』は、とんまの意、『ちん』は語調を整えるために加えた語、『かん』は男の意で、全体を字音語めかしたもの」だってさ。「字音語」ってなんだ? ピンとこない用語まで用いているから、こちらも頭がクルクルしてくる。これほど面倒な背景を持つ言葉だったとはな。

 ネットでも検索してみたが、意味の表現方法は違えど、それだけしか載っていない。背景も知ることによって〝おりこうさん〟にはなれるが、使う機会はめったに訪れないだろうね。面倒なオッサンの電話というのも、知識の集積にはたまには役立つものなのだ。

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