2024-07-31

画狂老人卍と名乗る

 富嶽三十六景といえば、北斎くんの浮世絵だ。絵画のことはまったく知識がないので、解説を読みながらフムフムと思うのも当然だろう。彼は若きころから、何度も富士山をテーマにした習作を書いていたようで、「画狂老人卍(まんじ)」と名乗っていた。

 この「卍」で目が止まった。調べてみると、寺院の地図記号「卍」は「古代インドで用いられたサンスクリット語(梵語)に由来し、幸福を意味」し、正確には「左まんじ」というようだ。こんなに昔から使われていたのか。一方、ナチスドイツも使っていたおかげでイメージが大きく悪化したけど、これは正確には「右まんじ」と呼ばれるものという。

 左右を反転させる手法は、ネットの投稿動画でよく見られる。左右反転させれば規制には引っかからないのかね。だったら「左まんじ」と「右まんじ」だって大きく違うから文句をいわれる筋合いはないはず。ただ、言葉の制限はくさるほど出てきているからなぁ。

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