2024-08-20

忘れたころにやってくるもの

 東日本大震災、能登半島地震、南海トラフ巨大地震など、何年かおきに発生する大地震。新聞などでは識者のコメントが入っているけど、これを読んもプレートの移動がどうだとかいう話が多く、結局のところ計測機器などのデータをベースに推測するしかない。

 Blogに何度か登場していただいている寺田寅彦くんは、「天災は忘れたころにやってくる」と語ったらしい。弟子の中谷宇吉郎くんが後に大々的に発表したのだが、当時の新聞記者らは何度調べてもどこにも書いていないと疑問を呈した。あわてたのは中谷くん。寺田先生は「こういう意味のことを語っていた」と苦しい弁明したと随筆に書いている。

 きっかけを発見し発表する人は、内容も基本的な案になってしまう。何かの新製品が発売されたら、似たようなものどころか、各種機能がプラスされた製品が出てくる状況に似ているね。世間で当たり前のようになった時期に登場させなければ、インパクトはない。

0 件のコメント:

コメントを投稿