2024-09-13

構想を練るには時間もかかる

 古典ではあるけれど、読者を待たせるほど有名だった物語があった。一つは「ホームズ物語」、もう一つは「南総里見八犬伝」だな。両方の共通点として、次作が発行されるまで、読者は文句も言わずじっと待っていたということだ。読者も我慢強かったものよ。

 作者とするなら、評判が良いのは知っている。読者からの評価に応えようと思えば、作者にだってプレッシャーがかかるのは当然だ。状況を解説した本があって、作家も評判に応えようと思えば簡単に書けるものではなかったらしい。次作が完成するまで何年も必要になるのも当然で、創作メモや書き直しだって相当数にのぼることは容易に想像がつく。

 映画の予告編で「構想〇年」という宣伝の決まり文句がある。時間がかかると、待っている方だって大変さ。昔のSF小説に「妖星伝」があったけど、第7巻がなかなか発刊されず、すっかり忘れていた。検索して見つけたけど、数年以上もたっていたようだね。

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